NaClの俵です。今年の本社インターンシップは5日間、2回での開催でした。
本記事では、松江本社のインターンシップの全体の流れや、参加者の声、開催側の課題や感想についてまとめています。
今年度のインターンシップの題材は「Rails Tutorial で作成したWebアプリの機能追加」です。
SNSの機能を持つRailsアプリケーションをベースに、段階的に機能を追加する課題にチームで取り組んでもらい、最終的にオリジナル機能を提案・実装するという目標に挑戦してもらいました。
昨年と同じテーマですが、日数が半分なので、課題として取り組んでもらう部分をミニマムにしています。
以下のスケジュールで開催しました。去年の講義パートが好評だったので踏襲するようなスケジュールでの開催です。
情報共有ツールとしてDiscordを利用しました。
まず、最初に自己紹介とインターンシップ概要です。今年は各週とも同じ学校から参加してくれた人も多く、初めから和気あいあいとした雰囲気でした。
その後しばし休憩を挟み、本社の紹介と社長の前田より会社説明を行いました。
初日の昼はアイスブレイク・社員との交流のためのランチ会を行いました。
お弁当はボリューム満点で学生たちには好評でした。
食事をしながらだと会話も弾みますね。
午前中のちょっとした時間では、私たちもインターン生同士もお互いに人となりまでは分かりません。
なので、開発に入る前にちゃんと話す時間が取れたのは良かったなと思います。
午後からは開発環境構築とGitについて講義を行いました。
Gitは使ったことがあるという人が多かったものの、改めて知識として学びなおすことができた!と好評でした。
インターン生の感想
今年は2日目からチームを分けて開発を行いました。
よりよい体験や学びを持ち帰ってもらいたいので、メンバーの分け方は奥が深く悩ましい部分ではあります。
各週で試行錯誤してみましたが、短い開発期間ではやはりメンバーの役割分担が上手くできるかが重要になるようです。
その点で行くと今回のインターン生はみんな自然と分担ができていて、どのチームもすぐにうまく回るようになっていました。
チーム開発はほとんどの人が未経験とのことでしたが、それを感じさせないほど見ていてとても頼もしかったです。
インターン生の感想
1週目は3日目の午後からまつもとさんを囲む会を行いました。
これはインターン生にまつもとさんに聞いてみたいことを考えて来てもらい、直接質問して答えてもらおう!という趣旨の会となります。
こちらについては2週目は4日目に実施したので、翌日の振り返りにまとめます。
3日目の開発は、各週ともオリジナル機能の実装に本格的に着手していました。
全体としてはいいね機能の追加が人気のようでしたが、「特定のコミュニティに特化したSNSにする」など独自のアイデアも出てきました。
この頃になるとチーム内での意見交換や議論も活発になっており、よりチーム開発らしさが出てきた印象です。
ところで、今回のインターンを通してのトピックとして、開発における生成AIの活用と難点が挙げられそうです。
インターン生は、みんな普段からChatGPTをはじめとするAIチャットサービスを利用しているとのことでした。
こちらとしてもAIが生成したコードを含めることを制限せず、またどのチームも少なからずAIを使用し、実際にスピード感のある開発を実現していたと思います。
一方で、生成されたコードの内容を詳しく検分しないままコミットしてしまったチームもあり、結果として意図しない変更による大きな手戻りが発生したケースもありました。
AIが質問の文脈についてどこまで把握しているか?
自分が知りたいことに対して質問の仕方は適切か?
生成されたコードを利用する場合、その正しさはどのように担保するか?
...などなど、生成AIを開発に活用しようとする場合、利用する側の知識やノウハウも必要とされる場面が存在します。
このテーマは私たち自身もまだ手探りの段階ですが、インターン生の取り組みを見ていて、「そういう使い方もあるんだな」と気づかされる場面も多く、自分にとっても学びの多い時間でした。
インターン生の感想
4日目は引き続きオリジナル機能の実装です。
本格的に開発の時間が取れる最後の日ということもあり、みんな黙々とした作業していた印象です。
サポートに入っていても、この数日間で彼らのRubyやRailsへの理解が深まっていることを感じさせてくれました。
2週目は午後からまつもとさんを囲む会を実施しました。
東京支社のインターン生にもオンラインで参加してもらい、たくさん質問をしてもらいました。
各週を通して多かったのは、AIについての話題です。
生成AIを使用している中で、浮かんでくる疑問や悩みはみんな少なからずあるようです。
またインターン生からの質問ということで、仕事としてのプログラミングへの携わり方という部分についても関心が向けられていました。
インターン生の感想
5日目、午前中に準備してもらい午後からNaCl社員にむけた一週間の成果発表をしてもらいました。
実際、作業に当てられた時間で見ると非常に短い開発期間だったと思います。
しかしながら全てのチームが複数のオリジナル機能実装を達成していて、発表では取り組んだ内容や今後の展望まで明瞭に伝えることができていました。
総じて、1週目・2週目ともに学生の能力の高さを実感し、私たちも感心させられ続けたインターンとなりました。
成果発表会の後、お疲れ様の意を込めてささやかながらお茶会を催しました。
みんな緊張もほどけて、リラックスした表情で会話をしてくれていた印象です。
ちなみにこのスケジュールは、例年終わり際があわただしくなっていたとのことから企画されました。
実際、最後に落ち着いてコミュニケーションできる時間が取れたことは、NaClとインターン生のお互いにとってうれしいものになったと思います!