NaCl松江本社の田中です。
2025年11月06日(木)〜2025年11月07日(金)にRuby World Conference 2025が開催されました。
弊社からはまつもと、前田をはじめ多くの社員が参加しました(私もスポンサーセッションを担当しました)。この記事ではまつもとの基調講演、弊社のスポンサーセッション、展示ブースについてレポートします。
「Rubyコミュニティの30年」と題して、1995年のRubyの公開から現在に至るRubyの歴史・コミニティの足どりをたどる講演でした。
Rubyの利用者が徐々に増えコミュニティが大きくなっていくのは喜ばしいこいとでありつつも、一方でRubyを安全なものとして提供し続けるためにはサーバや人的なコストも比例して大きくなっていくとのことでした。オープンソースソフトウェアを維持していくことの難しさを感じ、またコミュニティのあり方・貢献について考えさせられるものがありました。

そして発表が終わりに近づいた頃「One more thing..」としてサプライズの発表がありました。
Rubyの次バージョンが4.0としてリリースとアナウンスされ、会場は一気に盛り上がりました。
Ruby4.0の詳細についてはこれから年末に向けて明らかになっていくと思うので、楽しみに待ちたいと思います!
スポンサーセッションではスモウルビープログラミング甲子園のWeb版の発表と開発に至る道のりについての発表をしました。
学生向けのプログラミングコンテストであるスモウルビープログラミング甲子園ですが、実行するにはWindows PCが必須だったためWeb版の開発に至った経緯について話しました。また ruby.wasm や DXOpal などWeb版を構成する技術についての説明や、開発の苦労話などもお話させてもらいました。

Web版が追加されたことで、弊社の主催するスモウルビープログラミング甲子園の参加者がもっともっと増えることを期待しています!
弊社の展示ブースでは、スポンサーセッションで発表したスモウルビー甲子園Web版の展示を行いました。ブースに来られた方に実際にスモウルビー甲子園Web版を触ってゲームをプレイして、運営が用意したAIプログラムと対戦していただきました。

プレイしていただいた方にはブロックエディタであるスモウルビーのブロックのチートシートや、
スモウルビー甲子園のノベルティグッズをお渡ししました。

デモで利用したソースコードは、後日公式サイトの方にアップされています。
ご興味のある方は、是非さわってみてください!
お知らせ:RubyWorld Conference 2025にてスモウルビー甲子園を展示しました
レポートした以外にも(私が聞きそびれたものも含めて)、たくさんの面白い講演がありました。
また、2日間をとおして多くの企業の方やRubyistのみなさんと交流を深めることができました。
また来年も Ruby World Conference の会場でたくさんの方とお会いするのを楽しみにしています!
その他、この記事では紹介しきれませんでしたが参加者のみなさんがイベントの様子をXにポストされたものを日付ごとにまとめました。ご興味ある方は是非ご覧ください!