NaCl Blog

getpeername(2)がENOTCONNを返すとき

釜揚げそば

NaClの前田です。

松江はそろそろ寒くなって来て、バイクに乗るのがつらい反面、釜揚げそばが美味しい季節になって来ました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

ちょっと先の話になりますが、12/28の年末ジャンボしまね企業博という何やら景気の良さそうなイベントでブースの留守番をする予定ですので、興味がある方がいたら遊びに来てください(リンク先は企業向けの募集ページです)。

さて、今日はEventMachineを使ったTCPサーバアプリケーションでEM::Connection#get_peernamenilを返すという障害報告があったので、ちょっと調べてみました。


Character Propertiesについて

こんにちは。NaCl東京支社の小田です。AdaにType Parametersがあったことに驚いている、生粋のRailsプログラマです(^^)。今、上司からたまたま勧められた萩谷昌己さんの「ソフトウェア考現学」を読んでいます。私が生まれた年にかかれた古い本ですが、time-testedな記述も多く、とても楽しみながら読んでいます。生まれ年の本を読む格別は、生まれ年のワインを飲むそれに似ているとよく言われますが、それを実感しています。以下は、その本のまえがきの一部になります。溢れ出る仏教感から諸行無常の鐘の音がきっと聞こえるはずです。興味がわいた方はぜひ。

ソフトウェアとは、流行り歌のようなものではないかと思うことがある。昨日あんなに流行っていたあの歌も、今日はすっかり忘れ去られてしまっている。今日には今日の歌が流れ、明日には明日の歌が作られる。そんな流行り歌に、進歩というものがあるはずもなし、毎日耐えることなく作られてゆく無数の歌の中で、たまたまその時代と同期することのできた歌が街角に流れ、それを口ずさむ人々の心をほんの一瞬だけ潤すのである。

ソフトウェアにも同じようなことがいえる。昨日はあんなに流行っていたプログラミング言語やオペレーティング・システムが、今日にはすっかり忘れ去られてしまっている。人々は、貪欲なまでに、新しいものを追い続けている。

さて、今日はRubyの正規表現のリテラル内で使用できるCharacter Propertiesを紹介します。簡単な使い方と内在する問題、その問題への対応方法をご紹介します。この記事でこの機能の使用機会が増えれば幸いです。


R7RSのdelay-forceとは何か

こんにちは。NaCl松江本社のyharaです。最近BiwaSchemeにdelay-forceという機能を追加しました。
BiwaSchemeは筆者の個人的なプロジェクトで、JavaScriptで書かれたScheme処理系です。
delay-forceはSchemeの最新規格であるR7RS (small language)から標準として取り込まれた機能で、delayおよびforceと併用してScheme上で遅延評価を実現するためのものですが、それがどういうものなのかについては順を追って見ていく必要があるでしょう。

本記事では以下の順で説明を行います。

  1. delay-forceをいつどのように使うのか
  2. delay-forceがどのように実装されるのか
  3. サンプルプログラム


ビジュアルプログラミング環境スモウルビーの紹介

最近、プログラミング教育が大きな注目を集めています。
日本でも小学校でのプログラミング教育必修化が検討されており、Ruby界隈でも『Hello Ruby』の翻訳本である『ルビィのぼうけん』が今年5月に出版されるといった話題もありますね。

プログラミング教育の盛り上がりは、松江でも例外ではありません。
筆者は、NPO法人Rubyプログラミング少年団の活動を通じて、小中学生にプログラミングを教えています。
そこでは、スモウルビー(Smalruby)というソフトウェアを使っています。

この記事では、いちユーザの立場からスモウルビーを紹介します。
想定読者は、ある程度プログラミングの経験があって、小中学生にプログラミングを教えたいと思っている方々です。
また、スモウルビーでゲームを作る際のノウハウはあまりウェブ上に無いため、それらについてもいくつか紹介したいと思います。

本記事では、それぞれ下記のバージョンを対象としています。

  • smalruby: 0.1.10
  • smalruby-editor: 0.4.0


機械学習勉強会に参加して画像の人物判定プログラムを書いた話

佐田です。
本記事は、ITOCが主催した平成27年度機械学習勉強会に参加した時に、私が感じたことについてまとめたものです。
上記のリンク先にも書いてあるとおり、平成27年12月から平成28年3月10日まで毎週開催された勉強会です。
参加者は、データサイエンティスト養成読本 機械学習入門編 (Software Design plus)を教科書にして学習していました。

機械学習勉強会の大まかな流れとしては、チームごとに分かれ、それぞれのチームで目標を決めて発表会で発表するという流れでした。
その発表までの流れに沿って本記事は書きました。